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Twitterのヘイト投稿を路上スプレー 在ドイツのイスラエル人アーティスト

  • 2017年 08月12日 07時09分
  • 提供元:ITmedia NEWS
(Image/ITmedia via YouTube)

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[AP通信] ヘイト投稿を放置するTwitterの姿勢にたまりかね、1人の芸術家がドイツのTwitter社屋の前の通りにヘイトツイートの内容をスプレーでペイントするという奇策に打ってでた。これを受け、Twitterはようやく問題投稿の一部を削除またはブロックしている。


 この奇策を講じたのはイスラエル人アーティストのシャハク・シャピラ氏。シャピラ氏はここ半年間、違法と疑われるツイートを300件ほどTwitterに報告したが、Twitterに無視されてきたという。ちょうどこの間、Twitterはドイツで新たに可決されたヘイトスピーチ関連の法案に反対し、「ヘイト投稿に対する対策は既に十分に講じている」との主張を展開していた。


 シャピラ氏は8月4日、ハンブルクにあるTwitterオフィスの正面の通りに30個近くのヘイト投稿をスプレーでペイント。「問題を報告するだけでは不十分だったからだ」とその理由を説明した。


 同氏は9日、AP通信の電話取材に応じ、「地面にスプレーせざるを得なかった」と語っている。


 シャピラ氏によれば、今回の抗議行動の前にも後にも、Twitterからの直接の反応は一切ないという。


 だが、この様子を収めた動画は投稿から48時間で再生回数が10万回を突破。Twitterの注意を引いたのは明らかだ。Twitterは9日までにドイツで3件のツイートを削除した他、4件のアカウントを一時的に凍結、7件のアカウントを停止している。


 その他15件のツイートには、反ユダヤ主義、反イスラム教、反黒人主義などのコメントが含まれるが、それらの投稿は放置されたままだ。


 シャピラ氏は大がかりな検閲を擁護しているわけではなく、オンラインヘイトスピーチの問題をTwitterに深刻に受け止めてほしいだけだという。ドイツ政府の依頼で実施された調査では、ヘイトスピーチ関連の苦情への対応において、TwitterがFacebookやYouTubeなどのソーシャルネットワークに後れを取っていることが明らかとなっている。


 「Twitterが反応してくれていればよかったのだか」とシャピラ氏は語る。同氏はこれまで、ユダヤ人大虐殺の記念碑などでの若者の振る舞いに疑問を呈する作品を発表したこともある。「私が望んでいるのは、不正行為として報告されたTwitterの投稿が、Facebookが実行しているような方法できちんと確認されることだ。Facebookのヘイト対策も完璧とはいえない。だがFacebookは少なくとも努力している」と同氏。


 ドイツでは6月末、違法コンテンツを速やかに削除しないソーシャルネットワークに対し、最大5000万ユーロ(約5860万ドル)の罰金を科す法案が可決された。こうしたプレッシャーを受け、Facebookは今週、違法な投稿を確認するためのスタッフをドイツ国内で増員する計画を発表した。言論の自由の擁護派は、重い罰金を回避するためにソーシャルネットワークが過剰な検閲を行うことになりかねない、とこの法案を批判している。


 AP通信はシャピラ氏の奇策について7日にTwitterに問い合わせたが、同社はこの件に関する公式なコメントを断り、Twitterのガイドラインに言及するにとどめている。同社のガイドラインには、「人種、民族、出身地、性的指向、性別、性同一性を理由とした他者への暴力行為、直接的な攻撃、脅迫」の助長を禁じる条項が含まれている。


 スプレーでペイントされた後もオンラインに放置されているヘイト投稿の中には、シャピラ氏に向けられたものもある。シャピラ氏がユダヤ系であることに言及した上で、暗い夜に犯罪者グループと鉢合わせすればいいのに、とコメントしている投稿だ。


(日本語翻訳 ITmedia NEWS)


(C) AP通信

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