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熱狂と衝撃、アート・ブレイキー初来日の記録

  • 2017年 10月13日 17時24分
  • 提供元:読売新聞
発見されたアート・ブレイキーのコンサート音源

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発見されたアート・ブレイキーのコンサート音源

 日本にモダン・ジャズブームをもたらしたアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの1961年の初来日を記録した映画の音源とみられるテープが発見された。
 軽快に音を合わせ、機嫌良く口笛を吹く様子など、舞台裏の生々しい音声が収録されている。
 発見されたのは6ミリテープ5本。NPO法人「古き良き文化を継承する会」の根本隆一郎代表が昨年5月、映画の予告編制作者、坂尾富美子さんの遺品から見つけた。男の色気が漂う代表曲「モーニン」など7曲が収録されているほか、スタッフが舞台装置の指示を出す傍らで、ベース奏者が黙々と練習する音がしばらく流れるなど、バンドマンたちの素の音をとらえている。
 ジャズドラマー、ブレイキーらの公演は、1月2日から約2週間に及び、日本は熱狂の渦に包まれた。初日の産経ホール公演などは81年になってレコード化されたが、発見されたのは最終公演となった日比谷公会堂での収録と記され、ソロなど演奏内容も異なる。
 調査の結果、坂尾さんが編集を担当した「黒いさくれつ」という約50分の映画の存在に行き着いた。当時の読売新聞では試写を見た記者のコラムが載っているが、上映の詳しい状況はよく分からず、フィルムも見つかっていない。当時、メンバーのインタビューを行ったジャズ評論家の瀬川昌久さん(93)は「映画の存在は知らなかった。彼らの来日は社会的にも衝撃を与えた“事件”だった。舞台裏の生き生きとした様子が面白く、音声だけでも大変な発見だ」と話している。
 音源は、10月21日に東京のヤマハ銀座ビルで行われる「〜ジャズレコード誕生100年〜ジャズの黄金時代」のオープニングコンサートで公開される。
      ◇
 ◆アート・ブレイキー 1919〜90年 米国のドラム奏者。50年代半ばにトランペットやサックスを擁したバンド、ジャズ・メッセンジャーズを結成し、「モーニン」などの大ヒット曲を生み出した。野性味あふれる演奏が持ち味。

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