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「絶対落ちない」受験お守りがバカ売れ

  • 2018年 02月13日 16時05分
  • 提供元:Business Journal
ワンダーワークスの「脱落しない受験お守り 合格〆守(ごうかくしめのかみ)」

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ワンダーワークスの「脱落しない受験お守り 合格〆守(ごうかくしめのかみ)」

 2月を迎え、暦の上では春だが、体感はまだ冬本番。受験シーズン真っ只中の受験生は、暖かい春が待ち遠しいはずだ。やることをやったら、あとは神頼み。受験で有名な神社のお守りにすがっている受験生も多いことだろう。


 最近は、受験のお守りも「楽天」や「アマゾン」で簡単に手に入るご時世だが、今年はちょっと変わったお守りが書店に並び、話題を呼んでいる。その名も、「脱落しない受験お守り 合格〆守(ごうかくしめのかみ)」(発売元:グリーンキャット、発行元:ワンダーワークス/1000円+税)だ。全国の書店のほか、アマゾンなどのネット書店でも手に入る。最大の特徴は、受験生が「自分で組み立てる」お守りだということだ。


 そもそも、「脱落しない」とはどういう意味なのか。なぜ、お守りなのに書店で売られているのか。自分で「組み立てる」というが、何をどう組み立てるのか。組み立てたとして、なぜそれがお守り足り得るのか。この名前だけではわからないので、発行元であるワンダーワークスの植本晋輔社長に聞いた。


「うちは、ものづくりの会社です。医療器具が中心ですが、パーティーグッズも製造しています。うちと長いお付き合いの会社があり、以前は加藤スプリングという社名でしたが、東証一部に上場されて現在はアドバネクスという社名になっています。同社が『ロックワン』という商品名で“脱落防止スプリング”を商品化しており、『いいものを開発されたな』と思っていたんです。


 同社の方と久々にお会いしたとき、そのスプリングが『金メッキ加工されてペンダントとして売られていた』と聞いて、『そんな使い方もあるんだな』と思いまして……。受験も落ちてしまってはまずいですよね。それで、ボルトとナットをベースに脱落しないスプリングをはめて“絶対に落ちない”という語呂合わせで、昨年10月にお守りとして商品化したわけです」(植本氏)


●世界一厳しいNASAの振動試験をクリア


 最大の肝は、そのスプリングの形状が合格の「合」の字に見えること。細い金属をバネ状に巻いてあるのだが、この独特の巻き方は特許を取得している。世界でもっとも厳しいNASAの振動試験(米国宇宙航空規格)で3万回の振動も楽々にクリアしたという優れものだ。


 ナットは、どんなにきつく締めても振動が加わると徐々に緩んできて、最後はボルトから脱落してしまう。ナットを2個使っても1200~1800回の振動で脱落するが、ロックワンをナットに取り付けると、どんなに振動を与えてもナットが緩まずに脱落しない。


 試しにNASA規格の6倍にあたる18万回の振動を与えてみたが、ナットはまったく緩まなかったという。日本国内では、マンションのベランダや激しく振動する東京メトロのレールの取り付けなどにも、このスプリングが使用されているそうだ。


「そんなにすごいスプリングを転用させてもらって、こういう場違いな商品になってしまいました(笑)。問い合わせもけっこういただいており、『親戚に配りたいから5つほしい』という声もあります。お守りなのですが書籍として販売しており、『書店の受験コーナーに大学受験の赤本と一緒に置いてもらえたらいいな』と思って、箱の色も赤にしました。実際、赤本と一緒に並べてくれた書店さんもありましたし、アマゾンでもかなり売れていると聞いています」(同)


「合格〆守」の名付け親である北崎事務所の北崎二郎氏に、正しい使用方法を聞いた。


「ワンダーワークスの植本社長がうちに来て『こういうスプリングがあるんだ』と言うので、『じゃあ、受験のお守りにしよう』と提案しました。『合格〆守』という名称には、受験生が合格で締めくくって春を迎えられるよう『合格でシメルお守り』という意味が込められています。同封の祈願紙に心を込めて願いの言葉を記し自分で組み立てる、というお守り完成までのプロセスが、受験生にとって自分と向き合い決意を固めるためのおごそかな儀式となります。


 強靱なポリカーボネート製のボルトに祈願紙を巻き付け、同素材の筒(チューブ)で保護、筒をナットで締めて、さらに合格スプリングでロックすれば『合格〆守』の完成です。


『祈りの言葉は、器の中で、他人に知られることなく、保たれることによって、機能する』(白川静著『中国古代の民俗』より)。これは、言葉に呪力があるとする古来の言霊信仰に根ざしています。『合格〆守』には、『ポジティブ思考と祈りの力が困難を乗り越え成功に導く』という、受験生への応援メッセージも込められています」(北崎氏)


 受験シーズンも、いよいよ後半戦。“絶対に落ちない”自分だけのお守りで志望校に合格して、一足早い春を手に入れよう!
(文=兜森衛)



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