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影山貴彦のテレビのホンネ。「麒麟・川島と千鳥・ノブ 究極のウダ馬(ば)なし!」

  • 2018年 04月17日 09時50分
  • 提供元:東京ウォーカー
セットもなく、楽屋にあるテーブルをはさんで展開されるトーク!

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セットもなく、楽屋にあるテーブルをはさんで展開されるトーク!


元毎日放送プロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授が、“関西ローカル”のテレビ番組の核心に迫るコラム!


■ 楽屋のテーブルをはさんで展開されるこれほど贅沢なことはない「ウダ話」!


関西では「話が面白い」人が好まれる。ただそれは、「話が上手い」人と同じ意味ではない。理論が構築され役に立つトークが、必ずしも面白いとは限らない。


関西弁に「ウダ話」という言葉がある。意味のあまりない、とりとめもない話という意味だ。たとえば東京の人は、意味があり、役に立つ話を好む傾向がある。だが関西の人は、どうでもいい話こそ好きなのだ。取るに足らない話をして、しっかり笑わせてくれるのが、「面白い人」となる。「ウダ話」は、決して悪い意味ではないのだ。少しニュアンスは異なるが、標準語で近い意味を持つのは、「よもやま話」だろうか。


明石家さんまが、かつて「笑っていいとも!」でタモリと長らく繰り広げていた「日本一の最低男」というコーナーがあった。中央に小さな丸テーブルがひとつあるだけで、他に何の演出もなく、数十分間延々と2人だけの立ち話を繰り広げた。最高に面白かった。究極の「ウダ話」だ。


3月30日から始まった「川島&ノブ ウダ馬なし」がいい。たった3分のミニ番組だ。麒麟の川島 明と千鳥のノブが、2人の共通の趣味である競馬について、ウダウダと話をするだけの番組である。セットもなく、楽屋にある何の変哲もないテーブルをはさんで展開されるトークが実に面白い。


川島は、毎週日曜に放送されている「競馬BEAT」(カンテレ)で司会を務めており、競馬に関する知識も抜群だ。ノブのボヤキ系ツッコミは、今や超一級品に仕上がった感がある。そんな2人の「ウダ話」なのだから、これほど贅沢なことはない。タモリとさんまの「いいとも!」クオリティに迫る日も近いというと褒め過ぎか。


ちなみに、東京・フジテレビでほぼ同時間に放送されているのが、林修が出演する「週末はウマでしょ!」。まっすぐな競馬情報番組だ。この東西差が「面白い」。



【著者プロフィール】かげやまたかひこ/同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。(関西ウォーカー・影山貴彦)


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