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8万円の人気機種と遜色なし!格安スマホ、2万円のファーウェイ端末がコスパ最強?

  • 2018年 05月13日 16時00分
  • 提供元:Business Journal
「HUAWEI P10 lite スマートフォン | 携帯電話 | HUAWEI Japan」より

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「HUAWEI P10 lite スマートフォン | 携帯電話 | HUAWEI Japan」より

 日常生活に欠かせないスマートフォン(スマホ)だが、端末が高性能になるにしたがって費用の負担も年々増えてきた。「できるだけ、スマホにかかる出費を抑えたい」というのは、多くの利用者の切実な気持ちだろう。


 そのため、近年はSIMフリーの格安スマホを利用する人が増加している。なかでもダントツの人気なのが、「HUAWEI(ファーウェイ)」の製品だ。ファーウェイは中国・深センを本拠地とし、世界の販売台数シェアでも、サムスン電子、アップルに次ぐ第3位のスマホメーカーだ。


 なぜ今、ファーウェイのスマホが日本でヒットしているのか。ケータイジャーナリストの石野純也氏に話を聞いた。


●なぜSIMフリーでシェア4割の人気?


 NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアは、他社のSIMカードを挿しても使えないように利用を制限している。これをSIMロックという。


 それに対して、SIMフリーの場合は国内キャリアや格安SIMはもちろん、海外のSIMまで利用できる。通信方式と対応バンドが合えば、端末とキャリアを自由に組み合わせて使うことができるのだ。


「国内のスマホ市場は、まだ9対1の割合で大手キャリアが強い状況にあります。しかし、最近は格安スマホブームに伴ってSIMフリースマホのニーズが増えている。この9対1の『1』のなかで圧倒的な人気を誇っているのが、ファーウェイです」(石野氏)


 大手キャリアのSIMロックスマホだけを見ると、やはりiPhoneの人気が圧倒的だが、SIMフリースマホではファーウェイが約4割のシェアを誇るという。


「SIMフリーのiPhoneもありますが、ほかの機種に比べて高額で端末代が割安になる購入補助もないため、需要はあまり伸びていません。そこで、必然的にファーウェイなどの安価なスマホに人気が偏っているのです」(同)


●他社にできない独自の戦略とは


 ファーウェイの認知度が高まったのは、今から2~3年前だ。ドイツの有名カメラブランド「ライカ」と共同開発したデュアルレンズを搭載する機種「HUAWEI P9」が注目されたのがきっかけだという。


 スマホのスペックのなかでも、特に重視されるのがカメラだ。ライカはカメラ愛好者の憧れのブランドで、熱烈なファンも多い。そのライカと開発したデュアルレンズを持つスマホの投入は「ファーウェイにとってターニングポイントになった」と石野氏は言う。


「それまでのファーウェイは、『安いけど、今ひとつパンチがない』というのが弱点でした。そこに、高い知名度と多くのファンを持つライカと共同開発したカメラを搭載したことで、知名度が飛躍的にアップしたのです」(同)


 さらに、ファーウェイは販売戦略にも他社にはない特徴がある。それは廉価版モデルの販売だ。石野氏によると、この廉価版こそがSIMフリー市場でファーウェイがシェアを拡大させている大きな要因だという。


「今、ファーウェイは4つのシリーズを展開していますが、そのうち3シリーズで廉価版の端末を販売しています。たとえば、『HUAWEI P10』シリーズは人気の機種ですが、約8万円とそれなりの価格です。『P10』はほしいけど、そこまで高い端末は買えない。そんな人に向けたのが『P10 lite』という機種です。上位モデルの『P10』に比べて性能は劣りますが、そのコストパフォーマンスの高さからユーザーの人気が非常に高い廉価版モデルです」(同)


「P10 lite」の価格は2万円前後という安さ。この価格で日常使いに不自由しない性能を備えているのなら、人気になるのも当然だ。


「つまり、高性能の高級ラインとコスパのいい廉価版ラインの二段構えによる、幅広い層をターゲットにした販売戦略です。これは、『自社のブランディングが最重要』と位置付けるアップルにはできない。世界中に幅広い顧客を持ち、大量生産が可能なファーウェイだからこそ可能な戦略ともいえるでしょう」(同)


●絶好調なのに米国進出が厳しい理由


 ただし、世界のスマホ市場で第3位のシェアを持ち、日本での人気が高まるファーウェイも、アメリカではほとんど流通していないという。石野氏は、その理由を「アメリカの中国製品バッシングのせい」と推測する。


「つい最近も、アメリカの最大手キャリアのAT&Tからファーウェイの端末を販売する計画が直前になって破談になりました。さまざまな軋轢により、ファーウェイのアメリカ進出が滞っている状況です」(同)


また、アグレッシブすぎる社風が仇となるケースも多発している。


「ファーウェイは、他社が発売した人気シリーズを積極的にキャッチアップし、類似製品をつくって競わせるという戦略を得意とします。たとえば、サムスンの『Galaxy Note』がヒットすると、『Mate』シリーズを立ち上げてぶつけています。中国で『Oppo』と『Vivo』という若者向けスマホが人気になったときも、やはり『nova』という若者向けシリーズをリリースしました」(同)


 その結果、「P」「Mate」「nova」「honor」という4つものシリーズが乱立することになってしまった。これは選択肢が広がると同時に、ユーザーを混乱させることにもつながる。とはいえ、「今後は『nova』『honor』が淘汰され、『P』『Mate』の2シリーズが残るのでは」と石野氏は予想する。


 そうなれば、日本でのファーウェイ人気もますます高まるかもしれない。


「ファーウェイに限らず、SIMフリースマホは今、大手キャリアのスマホと遜色ないレベルにまで進化しています。大手キャリアにこだわらず、自分の好みに合った特性を持つ機種を検討する。それが、これからのスマホ選びのポイントではないでしょうか」(同)


 SIMフリーの格安スマホに乗り換えれば、浮いた費用をほかの消費活動に使うことも可能だ。選択肢の幅を広げることで、より便利で楽しいスマホライフを送ることができるに違いない。
(文=中村未来/清談社)



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