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日本初公開…テスラ「モデル3」、“度肝を抜かれた”試乗体験レポート

  • 2019年 02月10日 21時00分
  • 提供元:Business Journal
テスラ「モデル3」

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テスラ「モデル3」

 おそらく、日本に籍を置くマスコミ関係者で初めての試乗だと思う。


 発想のスケールがあまりに壮大なこともあり、侃侃諤諤、世間を騒がせているイーロン・マスク氏率いるテスラの意欲作「モデル3」。微細なトラブルや生産の遅れがあり、日本導入時期はまだ見えない。注目されていながらも、なかなか試乗の機会を得られなかった。そんな希少モデルのステアリングを握り、感想を述べる機会を得られた幸運を感謝したい。


 試乗は、米国ニューヨークのチェルシー地区周辺で敢行することになった。許された試乗時間は、わずか30分ほど。とはいえ、モデル3の独特の世界観を覗くことができたのは収穫だろう。


 いつもならば、単独でドライブすることを基本としている。だが今回は、テスラのカスタマー・スペシャリストのMr.Mattのアドバイスを受けながらドライブすることにした。


 というのも、電気仕掛けのモデル3は、専門家のレクチャーを受けずには、まともに発進させることすら困難に思えたからである。


 試乗を前に窓越しにコクピットを覗き、腰が引けた。室内には、スイッチやダイヤルといった物理的な操作系がなく、ダッシュボード中央にiPadのような15インチモニターがひとつ括り付けられているだけ。発進はおろか、始動すらできそうもないのだ。


 そこでまず浮かんだのは、我が家の事情である。僕も含めて極めて電気音痴の家庭である。PC関係の操作はもちろんのこと、ビデオデッキやWi-Fiシステムの配線はまったく不可能である。そればかりか、電球の交換すら自分ではこなせない。街の電気屋さんにわざわざご足労願って、家庭内の電気システムを任せているほどの電気音痴の家なのだ。それなのに、実はモデル3は先行予約済みなのである。


 そんな筆者は、モデル3のインパネを覗き見て腰が引けた。よしんば納車したときに、これは我が家では扱えないかもしれないぞ、との思いが頭をよぎったのである。それほど異質のモデルに思えた。


 ドアの開閉すら、それらしいドアノブはない。ドアノブは確認できるのだが、ボディとツライチに埋め込まれているから、どこをどう握って開けばいいのかすら躊躇してしまう。「触れれば開きます」とのMr.Mattのアドバイスで簡単に開いた。


 ちなみに、降車するときにも、特別な操作は必要ない。ドライブモードを「P」にアジャストして降りるだけでいい。降りてクルマから遠ざかると、それだけでドアがロックされる。


 運転席に座ってからも、次の動作が進まない。メーターパネルはなく、ただブラックアウトされた15インチモニターがあるだけなのだ、始動の手順が読めないのである。


 そこからは、小さなことからMr.Mattの指示通りに進めるしかなかった。


 モニターはいわばスマートフォン感覚だから、指先で触れれば画面が現れる。ドライビングシートを調整しようとしたら、「KINOSHITA」の文字が現れた。試乗前にMr.Mattに自己紹介をしたが、彼はその情報をあらかじめiPad経由で入力してくれていたのだ。次回からは、乗り込むだけで登録されたドライバーの好みのドライビングポジションにオートアジャストされるという。


 さて出発、と行きたいところだが、これもそう簡単にはいかない。まずは走行モードの選択が必要だ。モデル3は、ほかのテスラモデルと同様、エコモードやハイパワーモード、あるいは次の給電設備までの距離を逆算してパワーセーブをするなど、数種類の走行モードが選択可能なのだ。一旦アジャストすれば、いちいち設定する必要はないものの、この日は初めてのドライブだったということもあり、細かく設定してからの発進となった。


 そう、モデル3はクルマというよりも、“走るPC”だと思ったほうがわかりやすい。電気音痴には手強いかもしれないと、先行予約をしてしまっている身としては恐れている。


 いやはや、実際にドライブするまでの紙枚が尽きた。刺激的なドライブインプレッションは次回に紹介したい。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)



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