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イマドキの中国の若者はいくつの顔を持っているのか―中国メディア

  • 2020年 06月06日 18時20分
  • 提供元:Record China
中国の若者には「いくつの顔」があるのだろうか。

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中国の若者には「いくつの顔」があるのだろうか。

動画サイト「bilibili」(ビリビリ)でこのほど注目を集めた若者の生活を伝える動画を見ると、若者には「サーキット、スカイダイビング、プロの撮影、ダイビング…」といったこだわりを示す一面もあれば、「深夜まで夜更かしし、最も高いサプリを飲みながら、人間ドックで何もありませんようにとびくびくしている」という一面もあった。一体、中国の若者には「いくつの顔」があるのだろうか。



■堅実



今の若者はスカイダイビングで世界のあちこちに出かけながら、お金を稼ぐことにも関心があり、古風でもあれば現代的でもあり…変化に富んだ世代だといえる。



百度(バイドゥ)の「五四青年節(5月4日の青年の日)検索ビッグデータ」によると、若者はよく言われるように「娯楽に熱狂する」だけでなく、経済関連コンテンツへの注目度が高く、「株のやり方」や「今何に投資したらもうかるか」、「2020年の不動産価格の動き」はどうかを考え、こうした「低俗」なキーワードが今引き続き注目ポイントだという。



過去90日間に、00後(2000年代生まれ)は起業や経済的自由をより積極的に検索し、各年代の中でトップだった。「パートナー制度とは何か」についての検索ニーズも高かった。



別の一面もある。00後はさまざまなレシピを熱心に検索し、どれも注目度が上昇した。80後(1980年代生まれ)や70後(1970年代生まれ)が主に鶏肉のカシューナッツ炒めや紅焼肉といったちょっとした料理の作り方に注目するのに対し、00後はもっと簡単な「玉子チャーハン」の作り方を熱心に調べる。また、湖北省の製品の団体購入には年代による目立った違いはなく、どの世代も「湖北省のためなら太っても構わない」という「手切族」になった。



■理想



多くの人は無意識のうちに、スターを追いかける若者が科学者を追いかけるはずがないと考える。しかし検索ビッグデータ報告をみると、(スターの)華晨宇や楊●(幕のくさかんむりがわかんむり)の人気が高いのはもちろんだが、90後(1990年代生まれ)と00後は鍾南山、李蘭娟、袁隆平といった「実力派」の院士(アカデミー会員)に対しても熱心に検索し、検索件数が急速に伸びて、スターを超えることもある。



90後と00後が人生で追い求めるのは単に楽しむことだけではなく、それぞれに理想や抱負を抱いている。新型コロナウイルス感染症が発生してから、00後は人気の専攻だった金融より、医学に一層注目するようになった。百度の検索ビッグデータでは、過去約90日間に、00後の「医学系大学ランキング」の検索件数は前年同期比182%増加した。



■人文分野への関心



過去約90日間、90後は「ボランティアサービス」の検索件数が最も多く、00後がこれに続いた。同じように、百度知道で「ボランティア募集」の話題に関心を寄せた人を年代別にみると、90後が47%とほぼ半数を占め、次は00後の25%だった。



検索ビッグデータ報告では、「野生動物保護」、「公衆衛生管理」などの検索件数では、00後と90後が80後、80前(1980年以前生まれ)をはっきりと上回った。



■命を惜しんでいろいろする



肥満や脱毛を気にし、夜更かしすると体に悪いのではと心配するというように、若者は健康に心を砕く。サプリや育毛剤を好み、モグサのお灸パットを愛用し、いろいろな人間ドックやワクチンを受ける。感染症の流行中には、マスクやアルコールを買い占める…若者は「何をしてもダメで、死ぬのが一番恐い」という人たちだ。



「今の若い人はものすごく命を惜しがる」と話す浙江省杭州市の杭州市中医院皮膚科の陶承軍主任医師は、たくさんの若い患者を受け持つ。「若い人たちは自分の健康を非常に重視しているように思う。20代の女性は肌に小さなほくろを見つけ、メラノーマか皮膚がんではないかと心配してパニック状態になった。20代の男性は髪の毛が20-30本抜けたのに気づき、心配でじっとしていられなくなって受診し、髪が全部抜けてしまうのではないかと言っていた」という。



では命を惜しがる若者は健康的な生活を送っているのか。



陶氏が挙げる実例をみるとノーだ。「多くの若い患者は日光皮膚炎(日焼け)で受診する。日に当たらないようにして、出かける時は日よけに注意するように言うが、ちゃんとできる人は非常に少ない。また日に当たって悪くなり、また病院に来て、来れば気持ちばかり焦り、すぐに薬を出してもらってすぐに治そうとする。でもいったん落ち着くと、また注意しなくなる」。



華燕吟医師も「自己矛盾」する若い患者をみたことがあるという。「昼ご飯に代替食やダイエット食を食べ、食べ終わると水晶餅やお焦げなどの高カロリーのおやつを食べる」。



■責任を引き受ける



若い人はよく「仏系(仏のように物事に拘泥しない人々を指す)」とか「小確幸」(小さくても確かな幸せ)、「二次元」といったレッテルが貼られ、親の目からみれば子どもだ。しかし感染症に直面して、若者は親しい人に別れを告げ、戦闘服に身を包み、自分に与えられた責任を勇敢に引き受けた。



新型肺炎が猛威を振るっていた頃、武漢に支援に赴いた医療従事者4万人あまりのうち、1万人以上が90後で、うち95後、00後が相当な数を占めた。「感染症の中で90後と00後が突然成長していたことに気づいた」と感慨深く語る人もいる。本当は彼らは突然成長したのではなく、多くの人が彼らを十分に理解していなかっただけだ。感染症の中の「現場ライブ配信」が凝り固まった偏見を払拭した。



■現実



90後、00後の多くは生活に直面してもいる。学校を出たばかりの新入社員で、給料は少なく、何でもやらされる。毎朝早く混んだ地下鉄に乗り、夜は残業で996(朝9時から夜9時まで週6日間働く)の日々を送る。彼らは自分たちのことを自嘲気味に「社畜」と呼ぶ。



若者には勉強のプレッシャーもあれば、仕事の大変さもあり、住宅価格という難題にも直面する。いつも生きるために心を砕き力を尽くすが、得られるものはわずかだ。



若者は一見、一日中笑顔を絶やさず、心が安定しているように見えるが、これは何でも順調だからではなく、問題に向き合う勇気があるから、うまくいかないことを上手に忘れるから、喜びを大切にする賢明さを備えるからに他ならない。



若者は自分の置かれた立場で真剣に毎日を暮らし、日々努力し、努力を続ける。それほどきらびやかではないが、苦労を重ねながら価値を生み出していく。



人というものは1つの時代、1つの層にラベルを貼りがちだが、今の若者も実際には普通の人として普通の生活を送っているのであり、その「普通」が少し若者仕様になっただけだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)


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